2014年1月26日日曜日

ガンをどう診断するのか---2。画像診断。ガンの知識ー17

2>画像診断

一般的なのがX線検査です。

X線検査には、、単にX線を照射する「単純X線検査」と、造影剤を飲んだり、注射したりする「造影X線検査」があります。

単純X線検査の代表は、集団検診で有名な胸部X線検査です。

骨や乳腺の検査も単純X線検査です。

造影X線検査で一番身近なのは、胃のバリウム検査でしょう。


X線検査より精密なデータを必要とする場合は、CT検査やMRI検査が行われます。

CT検査は、360度の方向からX線を照射し、コンピュータを使って体を輪切りした映像を作る検査で、普通のX線検査(1方向からだけX線を照射)では確認できないような小さなガンも撮影できます。

体の深部の臓器を検査するのに適していて、特に肺ガンなどの検査に極めて有効です。

MRI検査はCTの横断面とは異なり、縦、横、斜めと多方向からの撮影が可能で、特に脳や脊髄など骨に囲まれた部分の検査に有効とされます。

X線を使わないため被曝がない点では、より安全な検査です。

CTでもMRIでも、ガンの診断では造影剤を注射することがあります。

アレルギーのある方は、造影剤の使用に注意が必要ですから検査の際には申し出た方がよいでしょう。

このほかにも、体に超音波を当て、組織に当たり跳ね返ってくる音波をとらえて画像にする超音波検査や、放射性の医薬品を注射し、放出された放射線を特殊なカメラで撮影して画像化するシンチグラフィーなどがあります。

また、最近、注目されているのが、PET(陽電子放射断層撮影)です。

ガンの微妙な診断もできる新しい検査で、一度に全身の映像が見られるため、小さなガンばかりでなく、転移や再発の発見が可能です。

原理はガン細胞が増殖のために栄養を必要とする、という点を利用しています。

まず、静脈に放射性物質を含んだブドウ糖のようなものを注射し、しばらくして撮影を行うと、がん細胞は栄養となるブドウ糖を摂取するので、その部分が画像に濃く映るのです。

これで、ガンがどこにあり、大きさや数はどのくらいなのかを知ることができます。



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