心の老化を考えるとき、
こころの状態は数値やレントゲンでは表れないため、
「豊かな心の反応や感情表現の対極にある鬱病から、どれだけ遠いか」
を基準にする方がわかりやすいといえます。
順天堂の白澤先生によれば、
「このような症状があればうつだ」「こういう要因が重なるとうつ病になりやすい」という指針ははっきりしています。
ですからそのうつ病というものを基準にして「自分の心は現時点でどんな状況なのか」を把握して、より健康で豊かな心を目指すのが一番実践しやすい方法だ、といいます。
日本では、うつ病を治療するシステムはある程度つくられていますが、予防のためのインフラが整備されていない、とも指摘しています。
心がうつ病の方向に傾いていくのは、二つの悪化要因が重なったときです。
ひとつは、たとえば慢性疲労や過労などの身体的なもの。
もうひとつは、孤立感、家族の死、経済状況の悪化など、社会的・心理的な要因。
たとえば、
●身体的な悩みを抱えているところに、不況で収入が減って生活が苦しくなりなどの要因が加わって、うつ病が発症するケースも指摘されます。
●高齢になればなるほど、身体的な悪化要因をもっている確率も高まります。
認知能力の低下、運動機能の低下、排尿障害、感覚障害などもあります。
さらに、夫や妻が亡くなる可能性もたかいので、それによる心理的なダメージなども重なります。
●女性の場合ですと、出産や更年期などの大きな身体的な変化の時期も「うつ病」を発症しやすいのです。
それに、もともと心が老化しやすい性格というものもあります。
それは「きまじめな性格」です。
関連参照:
なんとなく調子がよくない
つまらんことでしょうか
「加齢」との付き合い方
↓クリックをお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿