2014年2月1日土曜日

ガンをどう診断するのか---3。病理検査。 ガンの知識ー18

3>病理検査

ガンの正確な診断には「病理検査」が不可欠です。

これは体から採取した組織・細胞などがガンであるかどうか、さらに悪性の度合いなどを顕微鏡で検査をするものです。

これがガンの最終診断です。

病理検査は大別して病理組織検査と細胞診検査のふたつに分かれます。

「細胞診検査」というのは体のすべての部分から採取されるもの(尿、痰、子宮・膣の粘膜、気管支の粘膜、リンパ説や乳腺などの組織を針で刺したものなど)が対象となります。

採られたものの中にガン細胞が含まれているかどうかを調べます。

この検査は、病理組織検査よりも患者に負担の少ないのが特徴なのですが、細かい針で採取するため、病理組織検査ほど詳しいことはわかりません。

これに対して「病理組織検査」は問題のある組織を切除し、薄く切ってスライドガラスにのせ、染色(特殊な染料で色をつける)をして、顕微鏡でその病変が何かを病理専門医が診断する検査です。

組織を採る方法には主に外来で行う「生検」と治療そのものである手術があります。

生検は、内視鏡や針で組織の一部を探るもので、治療ではありません。

採れるガン組織の量は多くありませんので、正確な診断が難しい場合もあります。

手術で病理診断する場合もあります。

ガンの組織を最も大きく採る方法ですので、一番正確な病理検査ができます。

切除したガンの詳しい性質や、切り取られた組織の端にガン細胞が残っていないか、移転しやすいガンかどうかなどを調べます。

リンパ腺も一緒に切除する場合には、何個のリンパ腺にガンの転移があるかも調べます。

さらに、乳ガンなどではホルモン治療薬が効果があるかどうかなどもチェックしますので、
ガンの治療方法を検討する材料にもなるのです。


↓クリックをお願いします。



0 件のコメント:

コメントを投稿