2014年2月23日日曜日

体内時計-2。中枢時計と末梢時計

体の各器官にある体内時計は、常に正確に動き続けるわけではありません。

動き続けるにつれて少しずつ時刻がずれてしまいます。

心臓、肺、胃、筋肉などは、それぞれ活動すべき時間が違いますから、各自が時計細胞をもっていた方がいいのです。

しかし、体内の時計がそれぞれ少しずつ狂っていたら、そのうちバラバラになってしまいます。

そこで、重要な役割を果たしているのが視交叉上核の時計です。

視交叉上核の時計は、体の各器官の時計と比べてとても正確です。

ですから、視交叉上核を「中枢時計」と呼び、各器官の時計を「末梢時計」と呼ぶこともあります。

視交叉上核の時計細胞と体の各器官の時計細胞を比べても、時計として働く構造にはほとんど違いはないように見えます。

しかし、このふたつには大きな違いがあります。

視交叉上核ではひとつひとうの時計細胞がそれぞれ24時間活動しているのです。

視交叉上核では、各器官のずれを調整しているようなのです

あたかも、電子時計と同じような役割を果たしているようなのです。

そして、視交叉上核の時計から体の各部の時計に正確な時間が神経という電線を通り、中継点を経て電気信号で伝える場合と、血液を通して各種のホルモンをくる場合の二通りがあることもわかってきています。


関連参照:
遺伝子検査とその活用
つまらんことでしょうか 


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