2014年7月19日土曜日

体温が低いとガン細胞が元気になる-1

低体温の人はガン細胞が増殖しやすい」ということをご存じでしょうか。

 実は、ガンを発症する人には低体温の人が多く、また低体温だとガン細胞の増殖スピードが速くなるのです。

なぜ、低体温だとガン細胞が増殖しやすいのか。

このことを説明するには、かなり古い話からはじめることになります。

いまから20億年ほど前、私たちの古い祖先を生み出すことになる「受精」が行われました。
それは、「原始細胞生命体」と「ミトコンドリア生命体」の受精です。

 私たち人間も、現存する多くの動物も、酸素がなければ生きられませんが、生命が誕生した当時の地球には酸素がありませんでした。

そのため、最初の生命体は、酸素がなくても生きられるものとして誕生しました。
これが「原始細胞生命体」です。

 私たちが酸素を必要としているのは、エネルギーを獲得するのに欠かせないからですが、原始細胞生命体は「嫌気性代謝」といって酸素を必要としない方法でエネルギーを獲得します。


その後、地球上に酸素が誕生すると、酸素を使ったエネルギー代謝「好気性代謝」を行なう生命体が現れます。

それが「ミトコンドリア生命体」です。

 私たち人間は、この「原始細胞生命体」と「ミトコンドリア生命体」が合体することで生まれた第三の生命体の子孫なのです。

 私たちの細胞の中にミトコンドリアが存在することがそれを物語っています。

ほかにも、証拠があります。

 私たちの体の中には、今も先祖の姿を残す細胞、つまり「嫌気性代謝を行なう細胞」と「好気性代謝を行なう細胞」の性質をもった細胞が受け継がれています。

それはいったい何だと思いますか?

それは、男性の「精子」と女性の「卵子」です。

 精子が嫌気性代謝を行なう「原始生命体」であり、卵子が好気性代謝を行なう「ミトコンドリア生命体」というわけです。






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