2014年7月4日金曜日

男性にも更年期はあるのか? 

男性の更年期について日本でははっきりとしていないところがあるようですが、欧米では100年近くの論争の末、男性の更年期の存在は認識されています。


女性では閉経という明確なサインが見て取れますが、男性にはそのようなことが無いため論争があるのです。


男性の精巣は理論的には一生精子を作り出すことが可能です。

加齢によりその能力も低下し、妊娠させる能力も当然ながら衰えていきます。

精巣の容積は50~60歳頃から小さくなっていき、
70歳になると20歳にくらべて4分の3に、80歳では3分の2程度に縮小します。

男性更年期の具体的な症状として性機能低下症である老症候群をはじめ、うつ症状、集中力の低下、ほてり、発汗、精神症状などが見られ、これらを男性更年期障害と定義づける概念が認められつつあります。


ただ、男性に更年期障害の症状が現れても、うつ病なのか更年期障害なのか診断はなかなか難しいといわれています。

それに、日本では、限られた大学病院や専門的に取り組んでいるクリニックなどでしか男性更年期障害の専門医はいないので、どこの病院でも診断ができるというものではありません。

また男性更年期障害と診断できても、それを治療する手段はなく、女性のような薬や治療法は確立されていないのが現状です。


今後は男性でもホルモン療法などが行えるようになることが望まれているのです。


関連参照:
上手に生きる更年期
なんとなく調子がよくない



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