2014年7月26日土曜日

胃のことを考える

胃がやっていること=食物を粥状にして小腸へ送り出す、ミキサーのような存在なのです。

ペッタンコな状態のお腹に食べ物が入ると1.8Lぐらいまで広がります。

そんな伸縮性に富んだ袋状の消化器がです。


 口から入った食べ物を胃液と混ぜてお粥のような状態になるまで攪拌します。

 小腸の入口である十二指腸にすこしづつ絞り出して、小腸での消化吸収をしっかり進めます。


 栄養素により、胃に留まる時間は違います。

ご飯やパンなどの糖質は2、3時間でさっと通過しますが、
肉類などやタンパク質が多いものだと4~6時間ほどかかることになります。


胃の重要な役割は、食べ物に含まれるバクテリアなどを殺菌、消毒していることです。

そのためには胃壁から塩酸(胃酸)を含む胃液を分泌しています。

胃液に含まれるペプシノゲンは胃酸で活性化され、タンパク質分解酵素ペプシンとなります。

胃壁は自らを守るために粘膜を出しています。

この粘膜の分泌力が加齢で低下すると、胃壁は塩酸やペプシンの攻撃を受けてダメージを受けやすくなり、それは胃炎や胃潰瘍の一因になります。

ピロリ菌に感染すると、粘膜などで胃壁を守る作用が衰え、いっそう胃壁の防御力が下がります。

胃は筋肉質ですが、運動不足で筋肉が衰えるように、加齢で食物を攪拌する能力も落ちてきます。

食物がきちんと攪拌されないと、小腸への負担と増え、消化吸収が円滑に進みません。

食物は一口ずつよく噛んで攪拌力の衰えをカバーしていきたいものです。



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