2014年5月17日土曜日

明かりをつけたまま寝てはいけない

眠るときに絶対やめたほうがいいのが、明かりをつけたまま眠ること です。


たとえば、40代で脳梗塞を起こした人の例があります。

会計士だったその人はもともと仕事が忙しいこともあって、暗くすると起きられないからと、部屋の照明をつけたまま寝ていたのです。


これは体、特に脳にとって大変悪いことなので、絶対しないほうがいいのです。


人間の脳は、目をつぶっていても目の奥にある網膜というところで光を感知しています。


そして、この網膜が光を感知しなくなることによって、脳の松果体というところから睡眠を促す「メラトニン」というホルモンが出るのです。

そのため明るいところで寝ると、網膜が光を感知してしまうので、メラトニンが分泌されず、睡眠の質が落ちてしまうのです。


これはたいへんなストレスです。


メラトニンは体が今が活動する昼間なのか、休むべき夜なのかを知らせ、体内リズムを整えるという重要な作用をもったホルモンとして知られていますが、実はもう一つ、とても重要な働きをもっています。


それは、脳と精子に於ける抗酸化作用です。

わかりやすくいえば、日々、質のいい睡眠をとることで、脳の錆と、男性の場合は精子の質の劣化が防がれているのです。

ですから、夜電気をつけたまま寝ていた人が心筋梗塞を起こしたりするのも、もちろん睡眠の質の低下によるストレスが直接的には影響していますが、メラトニンの不足による脳の酸化も原因のひとつだったと考えられるのです。

網膜はとても小さな光でも感知するので、夜は真っ暗な環境で寝ることが大切です。

小さなお子さんなどがいると、怖がるからと小玉電球をつけたままにしている人もいますが、小玉電球でもメラトニンの分泌は抑えられてしまうので、子供が眠ったら必ず消すようにしてください。


最近、若い男性の精子活性が低下してきているのも、不規則な生活による睡眠の質の低下が原因のひとつとなっているのではないかと思われます。

 睡眠の質を高めることは、自分の健康を守るだけでなく、次世代の生命を育むためにも大切なことなのです。


人間の体にとって一番いいのは、
自律神経のリズムに合わせて日中活動し、夜に睡眠をとるという生活です。

しかし、仕事の都合上どうしても昼間に睡眠をとらなければならない人もいます。

そういう方は、雨戸を締めたり、遮光カーテンを使ったりするなどして、できる限り室内を暗くしましょう。

それでも光が漏れるようならアイマスクを使い、できるだけ網膜に光が届かない工夫をして眠るようにしてください。

 部屋を暗くして寝ることに加え、もう一つ寝るときに必ず守って欲しい大切なことがあります。

それは、きちんと体を横たえて眠る ということです。

 忙しい人の中には、車や電車、飛行機の中など移動時間が睡眠時間になっているという人もたまにいますが、体をきちんと横たえて眠らないと、深刻な病気の原因にもなりかねません。


なぜなら、睡眠には脳を休ませるということのほかに
「体を重力から解放する」という重要な目的があるからです。

 私たち人間は、起きている間は、立っているにしろ座っているにしろ、常に重力に逆らっています。

そのため、その間は体を支える背骨にかなりの負担がかかっています。

睡眠は、そうした骨への負担を取り除く時間でもあるのです。


関連参照:
男性不妊の問題
40歳。ハッピーエイジング


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