これが商品として出回るまでには,、
たいへんな時間と労力、開発コストがかかっています。
普通は、ある病気に対して効能があると知られた植物や微生物、化学物質を詳細に研究し、同じ効能をもつ物質を科学的に合成して薬にします。
しかし、合成されたものが、いきなり薬として流通するわけではありません。
これはあくまで薬の候補なのです。
本当に医薬品として使えるかどうか、薬の候補は何段階ものテストを受けなければなりません。
この作業をスクリーニングといいます。
特に、人体に使えるかどうかのテストをパスするのはとても難しいことなのです。
数万から数十万に及ぶ候補の中から薬が一つ生まれればいい方なのです。
膨大な数の合成物を一つひとつスクリーニングしますので、どれだけ手間がかかるのかは想像できるでしょう。
しかし、遺伝子研究の恩恵で、これまでとは違った考え方でつくれる薬を手に入れることができるようになってきたのです。
それは、遺伝子の塩基配列の情報を基にして、薬をつくる方法です。
これをゲノム創薬といいます。
ゲノム創薬はスクリーニングにかかる時間を大幅に短縮できるし、副作用が少なく、効果が強い薬をつくることができるようになってきたのです。
関連参照:
遺伝子検査で何がわかるのか?
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