2014年4月3日木曜日

テロメアの仕組み

テロメアは人間の寿命を決定する「命の回数券」などという呼ばれ方をすることがあります。

人間や動植物や菌類、原生生物など体を構成する細胞の中に「細胞核」と呼ばれる構造をもった生き物「真核生物」の、DNA染色体の末端部分にある粒子のことです。

人間の細胞には、分裂できる回数に制限があり、これを超えると細胞は増殖を止めます。

これを「細胞老化」といい、細胞分裂の停止した細胞を「老化組織」といいます。

この細胞の老化は人間の老化の一因でもあるとされています。

新しく生まれたDNAの端は鋳型(もとのDNA)より短くなります。

鋳型のDNAも分裂後に短くなりますので、一回の分裂で新制鎖と鋳型鎖ともに末端のテロメアが50~150塩基づつ短縮することになり、年間で100塩基対ほど短くなります。

このテロメアの残りが5000塩基対位になると、分裂寿命の限界に達し、分裂が停止して細胞死も促進します。

テロメアがあとどれくらい残されているかを見れば、その生物があとどれくらい細胞分裂を行うことが出来るのかが予想出来ることになります。

このことからテロメアは「細胞分裂数の回数券」などとも呼ばれているのです。



関連参照:
つまらんことでしょうか 
テロメアが長い 
酵素丸わかり



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