2014年3月19日水曜日

「エピゲノム」。身体の前科歴 エピジェネティクス-2

長生きする条件は病気のリスク遺伝子とは無関係であり、生活習慣や栄養状態などの環境によるのだ、という考え方について、証拠はたくさんあります。

たとえば、生活習慣病のリスク遺伝子の頻度は、国民全体で今も変わらないのに、百歳を超える人がこの半世紀で約300倍にも増え、逆に糖尿病になる人が約100倍も増えていることからも知ることができます。

長寿の秘訣は、生活習慣という自分でつくり出す環境にあり、自分の身体に合う整った生活習慣を送れる環境をつくればいいということになります。

エピジェネティクスの「エピ」はギリシャ語で「上の、別の、後から」という意味があり、
本来の遺伝情報の「上につく別の遺伝情報」や「後で獲得した遺伝情報」という意味です。

そしてエピジェネティクスによって変化した遺伝情報のことを「エピゲノム」(後天性遺伝情報)と呼びます。

先天的には同じ情報であっても後天的な環境因子でゲノムが修飾され、個体レベルの形質が異なってくるのです。

遺伝子の中身は変えられませんが、同じ遺伝情報であっても、環境などに応じ、しなやかで多様に変化させることができると考えられています。


関連参照:
遺伝子検査で何がわかるのか?
つまらんことでしょうか 

頭のいいボウリング上達法
ボウリング 東大式驚異のボウリング上達法


↓クリックをお願いします。

0 件のコメント:

コメントを投稿