2014年3月1日土曜日

虚証状態に向いている「活性化自己リンパ球療法」。ガンの知識--23

抗がん剤や放射線治療は、ガン細胞を攻撃すると同時に、正常な細胞にもダメージを与え、免疫力を低下させるというデメリットがあります。

そこで、体内の免疫細胞を活性化させ増やすことでガン細胞を叩く治療法が、免疫療法です。

免疫療法はガンの三大治療(手術、抗がん剤、放射線)に次ぐ新たなガン治療法として期待されています。


さて、免疫療法には大きく分けて二種類あります。

一つは、インターフェロン、ピシバニールなどの免疫療法剤といわれる物質を直接注射または、摂取することで、免疫系を刺激し活性化する「能動免疫療法」です

もう一つは、ガンを退治する主役であるリンパ球を患者から採取して、外部で培養して再び体に戻す「受動免疫療法」です。

患者から採取した少量の血液から、リンパ球を分離し、それを活性化・培養して約1000倍程度に増やして、再び点滴で体内に戻すという方法です。

これにより弱った免疫力を回復させ、ガンに対する抵抗力をつけることができるというものです。

患者本人のリンパ球を利用するため、拒絶反応や副作用もなく、身体的な負担が少ないのが特徴です。

術後のガンの再発・転移予防や進行を遅らせる効果、抗がん剤の副作用を軽減する効果、QOLの改善などが期待できる治療法です。

漢方薬はもちろん、抗がん剤治療、放射線治療、温熱療法などとの併用も効果的といわれています。


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