2014年6月29日日曜日

イヌイットの食生活調査

アラスカやグリーンランドに暮らすイヌイット

彼らは極限の地で特殊な生活をしています。


気候の関係で穀物も野菜も生産できず、
少量の山菜や果実、海藻などを除いて、ほとんどの食べ物を狩猟の獲物である肉や魚のみに頼らねばならないのです。


低糖質、高タンパク、高脂質であり、そのような生活をもう何千年も続けてきました。


1960年代に、デンマークのダイアベルク博士が、デンマーク領グリーンランドのユマナクという村のイヌイットについて調査・研究を行ないました。


その結果、
「デンマーク人とイヌイットは異なる人種であるが、
食生活の総摂取カロリーのうち脂肪の占める割合が40~50%とほぼ同じでした。

ところが、デンマーク人の虚血性心疾患による死亡率が35%にものぼるのに対し、
グリーンランドのイヌイットでは同じ病気での死亡率は5%しかなかった。

その一方、デンマーク本土に移住しているイヌイットでは、
デンマーク人と同じだけの割合で心疾患による死亡者がいた」のです。


つまり、偏った食事をしていると思われたイヌイットの方が、
現代的な食事のデンマーク人よりも心疾患がはるかに少なかったのです。

さらに、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症の疾患や、動脈硬化などの血管の病変、リウマチ、潰瘍性大腸炎、虫垂炎、歯髄炎などの炎症、そしてガンや糖尿病など、現代において先進国に多い病気のほとんどが極めて少なかったのです。

イヌイットは生肉や生魚を主に食べているのに、
そのことが原因で特定の病気が起こっているというケースもなかったということなのです。



関連参照:
つまらんことでしょうか



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