日本ではごくあたり前のことでも外国人から見ると不思議がられることがある。
「居眠り」もその一つ。
電車の中、公園で、喫茶店で、病院の待合室でなど見かけることがある。
なぜ、日本人は公衆の面前で眠ることができるのか。
なぜ、眠っていた人が目的の駅に着くと起き上がり下車できるのか?
外国人には不思議でならないようだ。
そしてそれをテーマに本まで書いてしまったらしい。
『INEMURI 世界が認めたニッポンの居眠り』。
書いたのはケンブリッジ大学の文化人類学者で専攻は日本学。
まずは、「居眠り」の定義から。
居眠りとは。
「そこに居合わせていながら眠っている」ことであり、「傍目には何か他のことをやっている間の睡眠のことである」
著者は仮眠、昼寝を含めて世界の睡眠には
・「単相睡眠の文化圏」
・「シエスタ文化圏」
・「仮眠文化圏」
と、大まかに分類している。
単相睡眠の文化圏とは、夜一定の時間しっかり眠り昼寝や仮眠をとらない睡眠形態。
シエスタとは、スペインとかアフリカなどでの昼寝の習慣のこと。
仮眠文化圏には、インドや日本がはいるそうだ。
著者は、日本人の居眠りを批判的に捉えてはいない。
社会的な隠れ蓑として役立っている、としている。
その効用として、居眠りすれば、明朗活発になる。
居眠りすればストレスが減るなどとその効用を列挙している。
そんな視点で言われてみると、もっと堂々と電車の中で寝ることにするか、
てな気持ちになったりしたのだが。
眠れないことで悩んでいる人もいるのだが。
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