ガンはひとまとめにできない病気ですので、
早期発見、早期治療がすべて好ましいとはいえません。
検診が常に有効とも言えません。
たとえば、90歳の男性がいて検診で「早期」前立腺ガンを発見して手術を受けたとします。
早期の前立腺ガンが実際に症状を出すには20年かかると言われていますので、この患者の場合、治療をせず様子を見るのが賢明、と思われます。
一方、膵臓ガンのような進行の早いガンを検診で見つけるには、毎月検診を受ける必要がありますが、実態にそぐわないでしょう。
しかし、大腸ガン、子宮頸ガン、乳ガンは
検診の有効性が国際的に証明されていて、受けないのは損です。
なのに、検診の受診率が低いのが現状です。
あまり有効とは言えない検診がブームになっています。
一例が「PET検診」です。
ガンの種類によって、有効な場合と無効な場合があるのです。
ガンであっても、PETでひっかからないタイプのガンが少なくないのです。
前立腺ガン、肝臓ガン、胃ガンなどは、PET検査で異常とならないことも多い。
見逃されてしまいます。
逆にほかの検査ではわからないガンがPETで見つかることもあります。
各種の検査にPETを組み合わせることが大事です。
ガンは、多様な病気の総称で千差万別です。
十把ひとからげにはできません。少なくとも、臓器別にガンを区別しましょう。
ガンのことをよく知らなければ賢く戦うことができないからです。
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ガンと告知されたりした場合、まず情報をしっかり集めることが必要です。
信頼できるガン情報サイトの紹介
東京大学医学部附属病院放射線科の中川惠一准教授が紹介されている、
信頼できるガンの情報サイトは以下の通りです。是非、参照してみてください。
●国立がんセンター「がん情報サービス」
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
各種がんの解説がイラスト入りで説明されています。50音順、領域別などでも検索可能です。
●癌研有明病院「がん・医療サポートに関するご相談」
http://www.jfcr.or.jp/hospital/conference/cancer/index.html
わかりやすい解説が特長で、がんになって最初に読む入門編としては最良のサイトです。
●日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/
がんおよびがん検診に関する啓発を目的としたサイト。
●がん情報サイト
http://cancerinfo.tri-kobe.org/
アメリカの国立がん研究所が配信する最新のがん情報の日本語訳があり、
世界の標準治療が簡単にわかります。
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