2013年12月28日土曜日

ガンの完治は定義できない。ガンの知識ー9

ガンが完治するということ、ないし、ガンの完治というのはどういう状態のことをいうのでしょうか。

実ははっきりした定義はないようです。

ほかの病気、たとえば、結核や肝炎などの感染症であれば、細菌やウイルスが体の中から消えれば完治と言えます。

しかし、ガンの場合は、毎日5000個ものガン細胞が新たに発生していることもあって、がん細胞が体から完全になくなることはありません。

乳ガンや前立腺ガンなどでは、治療後20年以上経って再発することもあります。

この場合、過去に治療を行った同じガン細胞が再発するわけですが、
体のどこに潜んでいるのかよくわかっていません。

しかし、普通は、治療後5年間再発しなければ、まず大丈夫だろううと考えて、
5年生存率を治療率として使っているようです。

ただし、乳ガンや前立腺ガンでは、10年生存率をもって治療率と考えることが一般的です。

ガンは完治したと100%断言するのは不可能です。

ガンの治療とは「再発しない確率が非常に高くなった状態」と考えるようです。

肺ガン、食道ガンといった5年生存率があまり高くないガンでは、
5年以後の再発はめったにありません。

他方、乳ガン、前立腺ガン、大腸ガンといった比較的治りやすい(5年生存率がよい)ガンでは、
5年後、10年してからの再発の可能性が残るといえます。

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ガンと告知されたりした場合、まず情報をしっかり集めることが必要です。

信頼できるガン情報サイトの紹介
東京大学医学部附属病院放射線科の中川惠一准教授が紹介されている、
信頼できるガンの情報サイトは以下の通りです。是非、参照してみてください。

国立がんセンター「がん情報サービス」 
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
各種がんの解説がイラスト入りで説明されています。50音順、領域別などでも検索可能です。
癌研有明病院「がん・医療サポートに関するご相談」
http://www.jfcr.or.jp/hospital/conference/cancer/index.html
わかりやすい解説が特長で、がんになって最初に読む入門編としては最良のサイトです。
日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/
がんおよびがん検診に関する啓発を目的としたサイト。
がん情報サイト
http://cancerinfo.tri-kobe.org/
アメリカの国立がん研究所が配信する最新のがん情報の日本語訳があり、
世界の標準治療が簡単にわかります。


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