2013年12月10日火曜日

筋肉は使わないとどんどん減っていく

 「老」という漢字は、もともと腰が曲がり、
顎を突き出した老人の姿をかたどったものだと言います。

年をとったときに腰が曲がったりねこ背になったりするのは、骨が変形するからではありません。

姿勢を保つのに必要な筋肉が失われる からなのです。

その証拠に、腰が曲がった老人も、布団に横たわると、体は真っ直ぐになります。

もし骨が変形しているのなら、横になっても腰が曲がってしまうはずです。

私たちの体の筋肉は、基本的に20歳をピークに、年々減少していきます。

20代の中肉中背の男子で体の中に占める筋肉量の割合は40%、女性では35%ほどです。

それが、70代になると、ピーク時の3分の2程度、つまり約26%~23%にまで減少します。

筋肉の減少量を平均すると、だいたい年1%づつ筋肉は減少していくことがわかります。

こうした筋肉の減少率は、男性も女性もほど同じです。

ただし、これはごく普通の日常生活を送っていた人の場合です。

よく、年をとって転んで骨を折ったのを境に歩けなくなってしまったという話を聞きますが、
これは筋肉が急激に失われてしまった結果です。

筋肉というのは、動かさないと驚くほど早いスピードで失われてしまいます。

たとえば、寝たきり老人のように一日中、それこそトイレもベッドの上で済ませるような生活をしたとしましょう。

いったい筋肉はどれくらい失われると思いますか?

なんと、一日で約0.5%もの筋肉が失われてしまうのです。

通常の生活をした場合の加齢による筋肉の減少率が年間1%ですから、
寝たきり生活をすると、たったの2日間で一年分の筋肉を失ってしまうのです。

筋肉を維持するためには、毎日の生活の中で、筋肉に適度の負荷をかけつづけることが必要です。

手術などで入院した患者にも、出来るだけ早くから病院内を歩くよう指導がなされています。

これも、入院中はどうしてもベッドの上で過ごすことが多くなるため、筋肉が衰えるのを防ぐ目的で行われているのです。

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