2013年12月31日火曜日

検診は万能ではない。ガンの知識ー10

ガンはひとまとめにできない病気ですので、
早期発見、早期治療がすべて好ましいとはいえません。

検診が常に有効とも言えません。

たとえば、90歳の男性がいて検診で「早期」前立腺ガンを発見して手術を受けたとします。

早期の前立腺ガンが実際に症状を出すには20年かかると言われていますので、この患者の場合、治療をせず様子を見るのが賢明、と思われます。

一方、膵臓ガンのような進行の早いガンを検診で見つけるには、毎月検診を受ける必要がありますが、実態にそぐわないでしょう。

しかし、大腸ガン、子宮頸ガン、乳ガンは
検診の有効性が国際的に証明されていて、受けないのは損です。

なのに、検診の受診率が低いのが現状です。

あまり有効とは言えない検診がブームになっています。

一例が「PET検診」です。

ガンの種類によって、有効な場合と無効な場合があるのです。

ガンであっても、PETでひっかからないタイプのガンが少なくないのです。

前立腺ガン、肝臓ガン、胃ガンなどは、PET検査で異常とならないことも多い。
見逃されてしまいます。

逆にほかの検査ではわからないガンがPETで見つかることもあります。

各種の検査にPETを組み合わせることが大事です。

ガンは、多様な病気の総称で千差万別です。
十把ひとからげにはできません。少なくとも、臓器別にガンを区別しましょう。

ガンのことをよく知らなければ賢く戦うことができないからです。

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ガンと告知されたりした場合、まず情報をしっかり集めることが必要です。


信頼できるガン情報サイトの紹介
東京大学医学部附属病院放射線科の中川惠一准教授が紹介されている、
信頼できるガンの情報サイトは以下の通りです。是非、参照してみてください。

国立がんセンター「がん情報サービス」 
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
各種がんの解説がイラスト入りで説明されています。50音順、領域別などでも検索可能です。
癌研有明病院「がん・医療サポートに関するご相談」
http://www.jfcr.or.jp/hospital/conference/cancer/index.html
わかりやすい解説が特長で、がんになって最初に読む入門編としては最良のサイトです。
日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/
がんおよびがん検診に関する啓発を目的としたサイト。
がん情報サイト
http://cancerinfo.tri-kobe.org/
アメリカの国立がん研究所が配信する最新のがん情報の日本語訳があり、
世界の標準治療が簡単にわかります。

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2013年12月30日月曜日

酒・タバコなぜいけないの?

タバコや酒の害っていうけど、なぜ悪いのか説明できますか?

まず、タバコの中には300種類もの炎症を起こす猛毒が入っています。

タバコを吸うと、血液中の白血球がタバコの毒素をたべまくってくれますが、その死骸からは、活性酸素が生じます。

活性酸素は肌のクスミやシワの元になる上、健康にも大きな影響を及ぼします。

タバコを吸う人は、吸っていないひとに比べて肺ガンになる確率が2~4倍も高いのです。

また、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血行・血流を悪くします。


次にお酒。少量のお酒なら健康にもいいものです。

ただし量が問題です。

お酒の飲みすぎは、確実に酵素の無駄遣いであり、代謝を著しく低下させます。

お酒に入っている毒物は、アルコールから生産されるアセトアルデヒドです。

体内にはある程度、アセトアルデヒドを分解する酵素がありますが、能力には限界があるのです。

人によってもちがいますが、
平均して体重60kgの人で、1時間に7g程度のアセトアルデヒドが分解できます。

でも7gというのは日本酒に換算するとわずか0.2~0.3合分です。

ビールだと大瓶の3分の1本程度という少量です。

ビールの大瓶1本を飲んだら、
アセトアルデヒドを分解するのに、なんと約3時間かかるという計算になります。

酵素の無駄遣いを防ぎ、免疫力を高めるには、深酒は禁物です。

飲んでも1日2合程度、そして週に2日は禁酒の日をつくるようにしたいものです。


参考関連: 酵素の新常識  体内酵素を知る


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2013年12月29日日曜日

体温が上がれば、すべてがうまくいく

細胞のダメージを回復させたくても体の機能が低下しては回復させられません。

そんな低体温がもたらす「負のスパイラル」から抜け出す最善の方法は、体温を上げることです。

体温を恒常的に上げることには、絶大な健康効果があります。

もとより低体温はストレスがもたらした結果でもあります。

その結果を意識的に変えることで、体の機能を回復させ、ストレスに対する抵抗力をつけることができるのです。

では、なぜ体温を上げるだけで、健康を手にいれることができるのでしょうか。

体温が高くなったとき、最初に変化するのは血流です。

低体温が血流を悪くするのとは逆の理由で、
体温が上昇するとそれだけでも血流はよくなります。

血流がよくなると、ストレスによってダメージを受けていた細胞に(グルコース)というエネルギー源が供給されます。

それと同時に、体温アップによって酵素活性も上がるので、エネルギーを効率よくつくりだすようになります。

こうして細胞がストレスから回復すると、その情報がに行き、脳の視床下部から下垂体へ、そして自律神経、ホルモンへと伝達されていきます。

こうして良い情報が伝達されていくことによって、体全体の機能も正常に整っていくのです。

つまり「負のスパイラル」が体温を上げることによって「正のスパイラル」へと転換されるということです。

お風呂や温泉、サウナなどで体を芯から温めると、
体中の疲れがとれたようなに感じますが、それは細胞のストレス状態が回復するからなのです。

でも、その良い状態ははあまり長く続きません。

体が冷えると、またもとの低体温状態に戻ってしまうからです。

ですから、体を常にベストの健康状態にするためには、外から温めるだけでなく、
常に体温の高い状態をキープできる体づくりをすることが必要です。


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2013年12月28日土曜日

ガンの完治は定義できない。ガンの知識ー9

ガンが完治するということ、ないし、ガンの完治というのはどういう状態のことをいうのでしょうか。

実ははっきりした定義はないようです。

ほかの病気、たとえば、結核や肝炎などの感染症であれば、細菌やウイルスが体の中から消えれば完治と言えます。

しかし、ガンの場合は、毎日5000個ものガン細胞が新たに発生していることもあって、がん細胞が体から完全になくなることはありません。

乳ガンや前立腺ガンなどでは、治療後20年以上経って再発することもあります。

この場合、過去に治療を行った同じガン細胞が再発するわけですが、
体のどこに潜んでいるのかよくわかっていません。

しかし、普通は、治療後5年間再発しなければ、まず大丈夫だろううと考えて、
5年生存率を治療率として使っているようです。

ただし、乳ガンや前立腺ガンでは、10年生存率をもって治療率と考えることが一般的です。

ガンは完治したと100%断言するのは不可能です。

ガンの治療とは「再発しない確率が非常に高くなった状態」と考えるようです。

肺ガン、食道ガンといった5年生存率があまり高くないガンでは、
5年以後の再発はめったにありません。

他方、乳ガン、前立腺ガン、大腸ガンといった比較的治りやすい(5年生存率がよい)ガンでは、
5年後、10年してからの再発の可能性が残るといえます。

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2013年12月27日金曜日

息切れ、咳、痰は肺の老化のサイン

肺は1回の呼吸でペットボトル1本分(約500ml)の空気を吸い込み、同じ量を吐き出しています。

ところが、肺自体はゴム風船のような存在で自ら伸縮はできないのです。

横隔膜や肋骨といったについた肋間筋が胸郭を広げると肺も広がって空気が入り、胸郭が閉じると肺が狭まって空気が出ていきます。

呼吸機能は20代がピークでその後は衰えていきますが、その一因には横隔膜や肋骨筋の衰えなのです。

駅の階段を上がると息が切れるようになったら、肺が衰えていると考えていい。

対策としてはピラティスなど深い呼吸を伴う運動で横隔膜と肋間筋を鍛えるなどすることだろう。

また、喫煙者は慢性閉塞性肺疾患(COPD)に注意しよう。

長い時間をかけて進行し、タバコの煙などが含む有害物質が気管支で炎症を起こしたりします。


息切れ、咳、痰といった症状が続く時はCOPDの疑いが充分にあります。

日本人では、40歳以上の10人に一人がCOPDと推定されています。

一旦損なわれた肺機能はなかなか回復しにくいので、喫煙者は即時禁煙を。


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2013年12月26日木曜日

体温が上がるだけで内臓脂肪の解消

メタボリック・シンドロームの解決策は、
アディポサイトカインを生産する内臓脂肪をなくすことです。

そのこと自体は正解なのですが、現在推奨されている方法が食事制限と運動療法だけというのは、あまり効率的な方法だとは思えません。

なぜなら、メタボリック・シンドロームの重要なリスクファクターである、男性更年期に対する対処が含まれていないからです。

では、どうすればテストステロンの分泌を正常にすることができるのでしょう。

これを説明する前に、副腎という臓器について説明しなければいけません。

というのは、副腎というのは実はとても大事な機能を体の中で果たしているのです。

副腎は、左右の腎臓の上に位置する、重さ5~6g程度の小さな臓器なのですが、
約90%の「皮質」が10%の「髄質」を包み込んだ構造をしています。

そんな副腎の主な働きは、脳からの指令に応じてさまざななホルモンを生産・分泌することです。

その副腎の機能が低下してきたことが、私たちの健康に大きな影響をもたらすようになったといわれています。

アメリカでベストセラーとなった『Adrenal Fatigue』(アドリーナル・ファティーグ)という本があります。

タイトルの「アドリーナル・ファティーグ」とは、まさに「副腎疲労」という意味で、現代人の副腎が疲労していることに対し警鐘を鳴らしたのです。

副腎皮質でつくられるホルモンのひとつに、DHEA(デヒドロエビアンドロステロン)と呼ばれる性ホルモンがあります。 

このホルモンは、アンチエイジングの世界では「長寿のマーカー」として注目を集めているのです。

なぜなら、DHEAの多い人ほど長生きすることがわかってきているからです。

百歳以上の健康な方の血液を検査すると、皆さん共通してDHEAの値がとても高いのです。

アドリーナル・ファティーグ(副腎疲労)になると、副腎の機能が低下するので、この
DHEAの生産量も低下します。

すると原料が不足することになるので、男性の場合は男性ホルモンであるテストステロンの生産量も低下することになります。

実は、これが、男性更年期障害のメカニズムなのです。

つまり

「ストレス → 副腎機能低下(アドリーナル・ファティーグ)→ DHEA減少 →
テストステロン(男性ホルモン)減少 → 男性更年期障害(PADAM)」

というわけです。

このメカニズムがわかれば、
いったいどうすれば男性更年期障害を改善できるのか、理解できると思います。

生活習慣の改善とライフスタイルの見直し、
それとともに、体温を恒常的にアップさせることをすればいいのです。

この場合、体温を上げるメリットは免疫力を高めることだけではありません。

というのは、体温が恒常的にアップするということは、体温を作り出すためにより多くのエネルギーを消費する体になるということなので、内臓脂肪の解消にも絶大な効果をもたらすからです。

私たちが1日で消費するエネルギーの大半は、
基礎代謝といって生命活動を維持するために必要なエネルギー量で占められています。

体温が上がるということは、この基礎代謝のエネルギー量がアップすることなので、極端なことをいえば、体温が上がると、ただ寝ているだけでも多くのエネルギーを消費する体になるのです。


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2013年12月25日水曜日

朝食は食べなくて良い

「朝ごはんはしっかり食べていかないといけない」。

そう言われて育った人も多いのではないでしょうか。

一日のスタートである朝にエネルギー補給しないと

「頭の回転が鈍り、勉強ができない」
「動いてもスタミナ不足ですぐ疲れる」

などと言われると「そうだな」と思えます。

ですが、人間本来の生理リズムからいうと、朝は食べなくて構いません。

そもそも日本人が一日3食になったのは江戸時代になってからのことなのです。

明治時代や大正時代まで、朝食は粗末なものだったといいます。

現在のように「朝ご飯をしっかり食べよう」というスローガンが掲げられるようになったのは戦後、昭和30年を過ぎてからのことです。

歴史的に見ても、日本人の体質に合うのは、実は一日2食なのではないか。

朝食を摂るにしても、排泄を助けるための酵素の多い生野菜や果物だけで十分なのです。

ちなみに、一日2食にして夜の7時頃に夕食を済ませると、翌日の昼食まで少なくとも17時間は
消化器官を休ませることができます。

簡単に試せますのでやってみてはいかがでしょうか。

英語では「朝食」を「breakfast」といいます。「fast」は断食という意味です。

一晩何も食べない状態「fast」を、破る「break」する、それこそが朝食の語源です。

断食後の朝食が、重くていいはずはありません。

朝からしっかり食べれば、必ず体に負担がかかります。

消化がよく、浄血作用(血液をきれいに浄化する作用)の高い生野菜や果物を朝、食べることは理にもかなっているのです。


関連: 酵素の新常識

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2013年12月24日火曜日

ガンは千差万別。ガンの知識ー8

ガンは一つひとつ違います。

結核、エイズ、心筋梗塞などと同じ一つの病気であることはないのです。

ガンは千差万別で、治療率が99%のガンも、0%に近いガンも存在します。

どちらも同じガンと呼ばれるのですが、
ガンはDNAのコピーミスが原因ですので、ひとつとして同じガンは存在しないのです。

しかも、ガン細胞はどんどん細胞分裂を繰り返して性質が変わっていきます。

ですから、すべてのガンはそれぞれに違った「世界にひとつだけの病気」なのです。

しかし、どの臓器からできたものかによって、ガンの性質はおよそ決まります。


タチの悪さでいえば、
膵癌、肝臓がん、肺ガン、乳がん、前立腺ガン、甲状腺ガンの順番とされています。

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ものが見えにくい


中高年の人で、明るいところに出ると見えにくさが増したり、
まぶしさを感じたりしたら、白内障の可能性があります。

視界が狭くなったように感じる場合は、緑内障や網膜剥離のおそれもあります。

また、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病が進行すると目の血管の閉塞や出血などが生じることがあります。

高齢者で、ものが歪んで見えたり、
視野の中央が暗く見えるような時は、加齢による黄斑変性症のおそれがあります。

突然視力が低下することがあるため、
単に老眼だと決めてかからず眼科で診察を受けるようにしましょう。

関連参考: なんとなく調子がよくない


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2013年12月23日月曜日

血液の不思議



脳梗塞、脳出血などの脳血管疾患や、心筋梗塞、狭心症などの病気は血管が老化したり、血液がドロドロになって動脈硬化を起こすことが原因となって発症すると言われています。

玉ネギやお酢、イワシやアジ、サバなどの魚を食べると血液がサラサラになることはよく知られていますが、血液のサラサラ度は温度によっても変わります。

人工透析などで行われるのと同じ方法を使って尿毒素以外の物質を除去する医療行為の血液浄化法には、血液の粘度が温度によって変化することを利用することがあります。

血液は、温度が上がるとサラサラになります。

そこでいったん血液を体外に取り出して濾過装置を使って毒素あるいは不要物を取り除く処置をする場合、体外で血液の温度を上げて、血液をサラサラにしてそれを取り除きやすくする場合があります。

もちろんそのままの高い温度では戻せませんから、
温めた血液は体外で冷やして元の温度にしてから体内に戻すのです。

体内でもこれは同じことです。

体が冷えていると
血液はドロドロになり、ドロドロした血液は流れにくいので、血めぐりが悪くなります。

さらに、体が冷えていると血管がギュッとしまることでも血めぐりを悪くさせます。

血めぐりが悪くなるとさらに体は冷えて悪循環になります。

体温が下がれば、酵素の働きは鈍ります。 「冷え」は大問題 なのです。

たった1度でも体温が下がると、免疫力は20~30%も下がることもあります。

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2013年12月22日日曜日

世界が認めたニッポンの居眠り

日本ではごくあたり前のことでも外国人から見ると不思議がられることがある。

「居眠り」もその一つ。

電車の中、公園で、喫茶店で、病院の待合室でなど見かけることがある。

なぜ、日本人は公衆の面前で眠ることができるのか。

なぜ、眠っていた人が目的の駅に着くと起き上がり下車できるのか?

外国人には不思議でならないようだ。
そしてそれをテーマに本まで書いてしまったらしい。

『INEMURI 世界が認めたニッポンの居眠り』。

書いたのはケンブリッジ大学の文化人類学者で専攻は日本学。

まずは、「居眠り」の定義から。

居眠りとは。

「そこに居合わせていながら眠っている」ことであり、「傍目には何か他のことをやっている間の睡眠のことである」


著者は仮眠、昼寝を含めて世界の睡眠には

・「単相睡眠の文化圏」
・「シエスタ文化圏」
・「仮眠文化圏」

と、大まかに分類している。

単相睡眠の文化圏とは、夜一定の時間しっかり眠り昼寝や仮眠をとらない睡眠形態。

シエスタとは、スペインとかアフリカなどでの昼寝の習慣のこと。

仮眠文化圏には、インドや日本がはいるそうだ。

著者は、日本人の居眠りを批判的に捉えてはいない。

社会的な隠れ蓑として役立っている、としている。

その効用として、居眠りすれば、明朗活発になる。

居眠りすればストレスが減るなどとその効用を列挙している。

そんな視点で言われてみると、もっと堂々と電車の中で寝ることにするか、
てな気持ちになったりしたのだが。

眠れないことで悩んでいる人もいるのだが。


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2013年12月21日土曜日

アジア型と欧米型。ガンの知識ー7

日本では、
高齢化によってガンの死亡率はどんどん増えていますが、
その中で2005年に死亡率が減少したのは、胃がん、子宮頸がん、肝臓がんなど「アジア型のガン」です。

逆に、タバコが原因となる肺ガンのほか、動物性脂肪の摂り過ぎが原因と考えられる乳がん・前立腺ガン・大腸がん・子宮がんなど「欧米型」のガンが増えています。

なぜ、動物性脂肪をとると、乳がん・前立腺ガンなどが増えるのでしょうか?

女性ホルモン、男性ホルモンは、コレステロールを材料として体内でつくられます。

ですから、肉を食べなければ性ホルモンは増えません。

日本女性のバストも欧米人並みになりました。

これも肉を食べるようになった影響です。


肉食の結果、女性ホルモンがたくさん分泌され、乳がんが増えているのです。

「子だくさんのお母さん」には、乳がんができにくいと言われます。

どうしてでしょうか。

妊娠中は、女性ホルモンが分泌されない ため、
たとえば10人の子供を出産すると、10ヶ月×10人=100ヶ月、つまり8年近く女性ホルモンが出ない時期があるため、乳がんのリスクがぐっと減るからです。

実際、未婚の女性に乳がんは多いのです。


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2013年12月20日金曜日

賢明に、懸命に

人間の顔というものは実は重たいものなのです。 

体重の1割弱。平均で4~5キロあるそうです。

この重たいものを体の一番上に乗せ、
二本の足でバランスを保ちながら立っています。

これが人間だ、という側面があります。

しかし、このバランスは、ある時、崩れるのです。

崩れる時、が来るといったほうがいいのでしょうか。

「慌てて」「ほんの少しつまずいて」「うっかりつまずいて」「うっかり足を滑らせて」。

しかし、こんな時、常に転ぶわけではありません。

とっさに片足で踏ん張って、パッと壁に手をついて難を逃れることが出来る。


また、歩くということは、日々の生活の質を保つために重要な身体能力なのです。

あまりに当たり前の動作であるため、その能力が落ちていたとしても、
なかなか気づきにくいという側面があります。

頭の重さを感じる時と歩く能力の低下したときが同時に来ると人は転びます。

これが足の付け根を骨折でもしようものなら、それこそ寝たきりになってしまうのです。

転ばないように、元気に死んでいくために賢明に、懸命に生きていきたいですね。


関連サイト案内
寝たきりなんかにならないぞ
転ばぬように、100歳まで歩く
シニアから始める体操
シニアからの栄養学


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2013年12月19日木曜日

笑いの発達段階

笑いにはその発達段階においていろいろな種類があります。

1>自然微笑
新生児微笑は、生まれたばかりの赤ちゃんが眠っている間に微笑する現象で、本能的なものです。

自然の生き残り戦略として、遺伝子に組み込まれた仕組みだといわれています。

生後3ヶ月程度で消失するが6ヶ月までに565回の自然微笑と15回の声出し笑いが観察された例もあるようです。

赤ちゃんの姿と、それを好ましく思う親の認知特性です。


2>受動的な笑い
自発的に起こる自然なもので、嬉しさの表現である。親の顔の視覚情報が脳の情動中枢である大脳辺縁系に到達し、続いて大脳基底核に中継され、顔面筋の一連の活動をまとめて、笑いをつくります。


3>能動的な笑い
笑おうとする意思があって、積極的に介入を取り入れる笑いです。

漫画、落語、映画、本などは能動的に笑えるもので、意思の力が入ります。

社交上の笑い、前頭葉の笑い、さらに、達成感のあるスピリチュアルな笑いも含まれます。


4>信号としての笑い
笑いによって顔の表情が変わるスピード、笑いの発現時間は、本人の感覚を探す能力を反映しており、個人的なスタイルとも関係する。

典型的な笑いは、充分な強さがあり、消えるまでに時間がかかる。

それに対して、ちらっと浮かび、すぐに別の無表情な顔に変わり、笑いが直ちに消える断片的な笑いもあります。

セロトニンを分泌する機能とも関係しているようです。

ぎこちない、または曖昧な表情は不足信号としても笑いである。

舞台俳優は、笑いという信号を強調して30メートル以上も離れたところに伝えるという、不自然な課題をこなすことができるといいます。


5>病的な笑い
笑うべき刺激がない時に笑いの発作が起こる、コントロールできない笑いと、脅迫笑いといおう病的なものもあります。

小脳と橋核の笑いの中枢の異常と、笑いの出力を調節する神経回路に異常がある場合があります。

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2013年12月18日水曜日

免疫と老化 ガンの知識ー6

最近の研究では、ガン細胞は健康な人でも一日に5000個も発生しては消えていくことがわかっています。

ガン細胞ができるとその都度消しているのが免疫細胞(リンパ球)です。

免疫細胞は、ある細胞を見つけると、まず自分の細胞かどうかを見極めます。

自分の細胞でないと判断すると、殺してしまうのです。

ガン細胞は、もともと私たちの正常な細胞から発生していますので、体の外から侵入する細菌などと比べると、免疫細胞にとって「危険な異物」と認識できない傾向があるようです。

それでも免疫細胞は、できたばかりのガン細胞を攻撃して死滅させます。


ガンの発見に有効と考えられる主な検査 

脳腫瘍---CT、MRI、PET
・頭頸部ガン---内視鏡、CT、PET、MRI
肺ガン---X線検査、CT、喀痰細胞診、気管支内視鏡、腫瘍マーカー、PET
・乳ガン---超音波検査、マンモグラフィー、腫瘍マーカー、PET、骨シンチグラフィー
食道がん---上部消化管造影、内視鏡、腫瘍マーカー、CT
・子宮頸ガン---膣・頸部擦過細胞診、子宮内膜細胞診、超音波検査、MRI
卵巣ガン---超音波検査、CT、腫瘍マーカー、MRI
・前立腺ガン---超音波検査、腫瘍マーカー、骨シンチグラフィー、CT、MRI
血液悪性疾患---血液細胞検査、骨髄穿刺、腫瘍マーカー、CT、PET

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2013年12月17日火曜日

酸素寿命決定説

酵素は必要に応じて作られるものですが、
さらに人間の一生で作られる酵素の量は決まっていて、酵素には限りがあるという説があります。

これはアメリカのエドワード・ハウエル博士が提唱している「酸素寿命決定説」というもので、

ハウエル博士によると

「一生のうち作れる酵素の量は誰でもほぼ同じで、酵素の無駄使いをすると寿命が短くなり、酵素を使い果たしたときに人は死ぬ」

というのです。

たとえば、体を酷使したり、
大きなストレスを感じ続けたりすると酵素がどんどん消耗して寿命も短くなる。

逆に栄養のバランスのとれた食事を摂り、適度に運動をして規則正しい生活を送ると酵素が十分に残っているので、いつまでも若々しくいられる。

この説の真偽のほどはわかりません。

でも、不規則な生活習慣が酵素を減らすことはあっても増やすことはない、
ということは言えそうです。

やはり酵素を減らす 「冷え」は大問題 なのであることに変わりはない。


 参照: 酵素の新常識   「冷え」は大問題


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2013年12月16日月曜日

細胞のコピーミス。ガンの知識ー5

細胞が分裂するときは、
元のDNAを2倍にコピーし、新しい2つの細胞に振り分けます。

この際に、コピーにミスが起こることがあります。

これが突然変異です。

しかし、こうした細胞は多くの場合、死にますが、生き延びる遺伝子もあります。

その生き延びた遺伝子は突然変異を止めどなく分裂を繰り返すことになります。

こうした遺伝子には、細胞の分裂を止める働きをする「ガン抑制遺伝子」や、細胞の分裂を進める「ガン遺伝子」があります。

「ガン抑制遺伝子」が突然変異の結果、働かなくなると、細胞分裂を抑えることができなくなり、細胞は死ぬこともできず、増殖を続けることになります。

また、「ガン遺伝子」が突然変異によって異常に働き続けるとやはり細胞分裂が続くことになります。

こうした遺伝子は数百種類あるといわれています。

当然、寿命が伸びれば、
ガン抑制遺伝子やガン遺伝子が突然変異を起こす可能性が高くなるのです。

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http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
各種がんの解説がイラスト入りで説明されています。50音順、領域別などでも検索可能です。
●癌研有明病院「がん・医療サポートに関するご相談」
http://www.jfcr.or.jp/hospital/conference/cancer/index.html
わかりやすい解説が特長で、がんになって最初に読む入門編としては最良のサイトです。
●日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/
がんおよびがん検診に関する啓発を目的としたサイト。
●がん情報サイト
http://cancerinfo.tri-kobe.org/
アメリカの国立がん研究所が配信する最新のがん情報の日本語訳があり、
世界の標準治療が簡単にわかります

笑いの社会学

社会学的な笑いの分類でいくと4つあるようです。


1>快の笑い
快の笑いは、報酬系が働いて、安全が確保された喜びである。
本能充足や期待充足の笑いです。


2>社交上の笑い
社交上の笑いには、協調、へつらいという防御の笑いと、攻撃、さげすみという相手を無価値にする笑いがあります。


3>前頭葉の笑い
視覚、聴覚、大脳辺縁系などが、海馬などの記憶と相まって、前頭葉で創造的喜びを演出します。
知的な笑いであるジョークや落語は、左脳による理解と、記憶の助けが必要です。

ジョークとは聞き手や読み手を笑わせたり、ユーモアを感じさせる小咄や短い文のこと。
ただ、ジョークと笑いは脳が無意味を学ぶメカニズムと関係するから、同じジョークを繰り返し聞くとあまり面白くなくなります。

ただし、落語は同じネタでも何度でも笑えます。


4>スピリチュアルな笑い
スピリチュアルな笑いは努力の後の達成感、霊的な喜びで起こります。
脳内エンドルフィンが増えて笑うものです。


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2013年12月15日日曜日

笑いの免疫効果--2

笑いの免疫効果の続き---2

5>脳内麻薬物質が出る
笑うことで、脳内モルヒネであるエンドルフィンやドーパミンが出ます。

胸や胃腸などの筋肉を使うと、自然な幸福を感じさせる化学物質エンドルフィンが血液中に大量に分泌される。

これはモルヒネの6倍以上の沈静作用があると言われています。


6>免疫能が高まる
笑いで自律神経が頻繁に切り替えられると、脳への刺激になります。

扁桃体が恐怖ではないと認証すると、神経ペプチドが全身に分泌されます。

NK細胞には神経ペプチドの受容体があり、NK細胞も活性化されます。


7>右脳活性化
笑うと情動をつかさどる右脳が活性化されます。

したがって仕事やストレスで左脳を使う人にとって、リラックス効果があると考えられています。


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笑いの免疫効果-1

医師の高柳和江さんは
笑いの免疫効果として以下の7つ指摘している。

1>副腎皮質ホルモンが変化
笑いにより酸素摂取が増えると、ストレスホルモンである副腎皮質ホルモン、コルチゾールの分泌が減り、ストレスが鎮まります。

しかも、くすぐって笑わせる単純笑いよりも、ゲームをしたときなどに起こる積極的なわらいの方が効果は大きい。


2>セロトニン神経の活性化
脳幹の縫線核から出た神経から、セロトニンという神経伝達物質が放出される。

セロトニンは人間の攻撃性と関連があり、これが出ると元気になる。

不足状態では、うつ病、パニック障害、摂食障害など、心の疾患と密接な県警がある。笑いはこのセロトニン神経の活性化を促します。


3>副交感神経優位
自律神経には、交感神経と副交感神経がある。

ストレスが高いと交感神経の働きが高まってアドレナリンが噴出し、戦闘態勢になる。
笑うことでスイッチが切り替わって、副交感神経優位になります。

安らぎや安心感を感じて、ストレスが解消されることになります。


4>血糖値が下がる
血糖値は、ストレスによって上昇します。


糖尿病患者に退屈な講演を聞かせると血糖値が上昇し、笑わせると血糖値が正常範囲に低下したという報告もあります。

笑いには、シンシュリンを分泌する遺伝子作用のスイッチうをオンにして、血糖を正常化させる作用もあります。


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2013年12月14日土曜日

有酸素運動は脂肪を減らし、無酸素運動は筋肉を鍛える

運動には、大きく分けて「有酸素運動」と「無酸素運動」の二つがあります。

有酸素運動というのは、ジョギングやウオーキング、エアロビクスなど、
比較的低い負荷で長時間続けられる運動です。

また、無酸素運動というのは、ウエイトリフティングや短距離走など、
息を止めて短時間に強い力を発揮する運動です。

最近は、メタボ検診が行われるようになったこともあり、
ダイエットを目的にスポーツクラブに通う中高年の男性が増えていますが、
そうしたときにインストラクターから勧められるのは有酸素運動です。

なぜ、ダイエットでは、有酸素運動が勧められるのでしょうか。

それは、有酸素運動では、
運動のエネルギー源として「糖」と「脂肪」の両方が消費される からです。

これに対し、無酸素運動のエネルギー源は「糖」だけ で「脂肪」は使われません。

ですから、無酸素運動をいくら頑張ってトレーニングしても、体脂肪の減少にはつながらないのです。

こうした運動特性の違いは、アスリートの体型に如実に表れています。

たとえば、同じように「走る」運動でも、マラソン選手と100メートル走の選手では、体つきがまったく違います。

マラソン選手は、皆、針のように細い体型をしていますが、
100メートル走の選手は筋肉の発達した厚みのある体型をしています。

彼らの体型が違ったものになる理由は二つあります。

ひとつは運動に使われるエネルギー源の違い、
もう一つは鍛えられる筋肉の違い です。

マラソン選手は有酸素運動なので、脂肪が燃焼されます。

その結果体脂肪の極端に少ない体型になってしまいます。

女性のマラソン選手は皆、バストやお尻の脂肪までなくなってしまいますが、
それはハードなトレーニングで女性特有の脂肪までもが使われてしまうからなのです。

一方、100m走のように、呼吸をせずに短時間にフルパワーを発揮する無酸素運動では、脂肪は消費されないので、女性選手のバストやお尻の脂肪は失われません。

そんな100メートル選手の体型で目立つのは、何といっても発達した筋肉です。

北京オリンピックで9秒69という驚異的な世界記録を出したウサインボルト選手などは、ボディビル選手と見間違うほど発達した筋肉の持ち主です。

それに対してマラソン選手は、高橋尚子選手にしても、皆スレンダーで筋肉質というイメージはあまり強くありません。でも、そんな彼女らも、実際にはとっても発達した筋肉をもっています。

ただ、ボルト選手と高橋選手の筋肉では、筋肉の種類が違うのです。

筋肉には二つの種類があります。

ひとつは強い瞬発力を発揮することができる「速筋(白筋・ファーストユニット)」と、力は強くないが長い時間にわたって力を持続することができる「遅筋(赤筋・スローユニット)」の二つです。

速筋は筋繊維が太いので、鍛えると太く大きく発達していきます。

無酸素運動で鍛えられるのはこの筋肉なので、
100メートル走のランナーは皆、ムキムキの見るからに筋肉質な体型になっていくのです。

一方、マラソンのような有酸素運動で鍛えられるのは、筋繊維の非常に細い遅筋です。

遅筋は鍛えても筋繊維があまり太くならないので、
一見すると筋肉質とは思えないスレンダーな体型になります。

女性は筋肉を鍛えると、グラマラスな女性らしい体型が失われ、ムキムキの体になってしまうのではないかと心配する人が多いのですが、必ずしもそうなるわけではありません。

どんな体型になるかは、どんな筋肉を鍛えるかで違ってくるのです。

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2013年12月13日金曜日

笑いとは---その効果

笑いの効果

笑いの効果として「癒しの環境研究会世話人代表」で
医師の高柳和江先生は以下のの5つを挙げています。

それぞれの解説はしませんので、ちょっと考えてみてください。
 

1>美しくなる
2>自分に自信がつく
3>病気を治す力がある
4>温かい心、創造性を育む
5>長寿になる


そうだな、と思われるのがいくつありますか。

笑うのは猿と人間だけだそうです。

もっと笑う時間を持ちたいですね。




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2013年12月12日木曜日

男性の朝立ちは、ホルモン低下の指標

男性の更年期障害は、女性のように劇的な身体的症状を伴わないため、自分でも更年期障害になっていることに気づかないことがほとんどです。

また、女性には女性特有の病態を専門とする「婦人科」があるのに、「男性科」がないことも男性更年期障害を発見しにくくしてしまっている原因のひとつです。

では、どうすれば、自分が更年期障害になっているかどうか、知ることができるのでしょう。

女性の場合、生理が遅れたり、早くなったり、周期が乱れることで、女性ホルモンが低下してきていることを知ります。

実は男性にも、女性と同じように、性ホルモンの低下を教えてくれる指標があるのです。

それは「朝立ち」です。

朝立ちというのは、朝、目を覚ましたときに起こっている勃起のことです。

あまり知られていないのですが、男性は寝ている間のかなりの時間帯に、実は勃起しています。
これを「夜間睡眠時勃起現象(NPT)」といいます。

このNPTが起きている時間は若いときほど長く、20代では全睡眠時間の約半分、それが40代になると4分の1に、50代になると5分の1程度にまで短縮されます。

人間の睡眠は、体を休める「レム睡眠」と、脳を休める「ノンレム睡眠」が交互に繰り返されます。

NPTは、レム睡眠時に起こります。

そして、最後のレム睡眠のときに起きたNPTが、目覚めたときに認知される、いわゆる「朝立ち」なのです。

このNPTは、テストステロンの低下に伴い時間が短くなっていくので、目覚まし時計を使わずに自然と朝目覚めたときに、朝立ちが起きていなければ、更年期障害になっている危険性があると言えます。

ここでなぜ、「目覚まし時計を使わず」と限定したのかというと、
自然に目覚めるときは、必ずレム睡眠のときに目覚めますが、目覚まし時計を使うと、ノンレム睡眠の最中に強制的に目覚めさせられることもあるからです。

ノンレム睡眠ではNPTは沈静化してしまうので、正確な判断はできません。

もし、自分が調べる時には、必ず目覚ましを使わずに起きたときの状態を目安にしてください。

男性更年期になると、単にメタボになるだけでなく、仕事に対するやる気が失われたり、異性に対する興味や性欲そのものも低下したりしていきます。

最近は若い人にもED(勃起不全)によって満足のいく性交が行えなくなっている人が増加していますが、これもストレスによるテストステロンの急激な低下が大きく影響していると考えられます。

男性の朝立ちは、女性の生理と同じくらい重要なものです。

もし、調べてみて、男性更年期障害の兆候がある場合でも、悲観する必要はありません。

なぜなら、体温を恒常的に上げるための努力をしていく過程で、男性更年期障害も改善させることができるからです。


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2013年12月11日水曜日

ガンは暴走機関車。ガンの知識ー4

がん細胞は、コントロールを失った暴走機関車にたとえられます。

猛烈な速さで分裂と増殖を繰り返し、生まれた臓器から勝手に離れて、ほかの場所に転移します。

ガンは正常な細胞の何倍もの栄養が必要で、体から栄養を奪い取ってしまいます。

進行したガンの患者さんが痩せていくのはこのためです。

ガンが進行すると、栄養不足を起こすだけでなく、塊となったガンによって圧迫を受けたり、炎症を起こしたりします。

たとえば、背骨に転移したガンは骨を溶かし、自分が住むスペースをつくりながら大きくなっていくので、激しい痛みをもたらします。

さらに、ガンが大きくなって背骨の中を走る脊髄を圧迫すると麻痺の原因になります。

このようにガンは子孫をどんどんつくるだけで、決して死なない、というとんでもなく勝手な細胞なのですが、ガンが生まれた元の人間が死んでしまえば、ガンも生きてはいけません。

ガンという病気がなければ、人間の寿命は手に負えなくなるほど長くなります。

変な言い方ですが、ガンは、生き物があまり長生きしないような仕組みといえるかもしれません。

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ガンと告知されたりした場合、まず情報をしっかり集めることが必要です。

信頼できるガン情報サイト案内 
東京大学医学部附属病院放射線科の中川惠一准教授が紹介されている、
信頼できるガンの情報サイトは以下の通りです。是非、参照してみてください。

●国立がんセンター「がん情報サービス」 
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
各種がんの解説がイラスト入りで説明されています。50音順、領域別などでも検索可能です。
●癌研有明病院「がん・医療サポートに関するご相談」
http://www.jfcr.or.jp/hospital/conference/cancer/index.html
わかりやすい解説が特長で、がんになって最初に読む入門編としては最良のサイトです。
●日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/
がんおよびがん検診に関する啓発を目的としたサイト。
●がん情報サイト
http://cancerinfo.tri-kobe.org/
アメリカの国立がん研究所が配信する最新のがん情報の日本語訳があり、
世界の標準治療が簡単にわかります

筋トレは3日に一度、毎日するのは逆効果 

筋肉トレーニングが体にいいというと、真面目な日本人は、
毎日欠かさずトレーニングを行ってしまう人が多いのですが、トレーニングのしすぎは禁物です。

なぜなら、運動のしすぎは、体にとってはストレスだからです。

筋肉を鍛えるということは、別の言い方をすれば、筋肉細胞をわざと傷つけるということでもあるのです。

筋肉を構成している細胞は、細胞の中でもとても大きく、最大のものは10cmもの大きさがあります。

そのため他の細胞のように、かんたんに作り変えることができません。

でも、そんな性質をもった細胞だからこそ、ほかにはない能力をもっています。

それは、細胞の修復機能です。

じつは、筋肉を鍛えるというのは、この修復機能を利用したものなのです。

ある程度の負荷が加わると、筋肉は損傷します。

すると、傷ついた筋肉細胞に修復機能が働くのですが、このとき再び傷つかないように、前より太い筋肉になるように修復されるという性質があるのです。

これこそが、トレーニングによって筋肉が太く発達していく仕組みです。

つまり、筋肉が鍛えられるためには、トレーニングによる損傷と、それを修復するという二つの行程を経ることが必要だということです。

毎日のトレーニングが逆効果になるというのは、修復期間にも損傷が行われてしまうからです。

理想的な筋肉トレーニングは3日に1回程度です。

これだと、傷ついた筋肉細胞が休みの2日間に修復されるので、筋肉細胞にかかるストレスが最小限度で済みます。

筋肉の絶対量が少ない人は、ある程度筋肉を増やすために、負荷や回数を伴うトレーニングをする必要ですが、3ヶ月から半年ほどトレーニングをして筋肉量が増えたら、脳から筋肉への神経経路を鍛えるトレーニングだけでも、充分な筋肉量を維持できるようになります。


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